お金を借りる20の方法。低金利や審査通らない人も含めて紹介

昨今、新型コロナウイルス感染症の影響以外にも、電気代の高騰など経済的に厳しい状況になってきています。一時的にせよ一定期間にせよ、お金を必要としている人は少なくありません。そんな時は、お金を借りるという方法があります。

一時的にお金を借りたい状況ならば、お金を借りた後、毎月返済していくことで乗り切れます。慢性的にお金が足りない人でもどうにかしてお金を借りることができれば、少しずつでも返済を進めていくうちに収入を増やすとことも可能です。

この記事では、お金を借りる方法を20ほど紹介します。人により状況は違うかもしれませんが、公的支援の制度も含めて説明しているため、経済的に困窮している人も参考にしてください。

どうにかしてお金を借りる方法はある。借りたい人別に方法を紹介

今の世の中の状況から生活が厳しくてどうにかしてお金を借りたいという人は、一時的な人を含めて少なくないでしょう。お金を借りる方法は、実はたくさんあります。ただ、どこからお金を借りるのがいいのか、混乱しているという人もいるかもしれません。

まずはお金を借りる方法を状況別に、下記の表に表してみます。

一時的にお金を借りたい人 すぐに借りたい人	消費者金融カードローン 銀行カードローン クレジットカードのキャッシング枠 質屋 生命保険の契約者貸付 交番
低金利で借りたい人	公的支援制度 JAバンク ろうきん 郵便局 会社
安全に借りたい人	公的支援制度 質屋 生命保険の契約者貸付 会社
審査通らない人	公的支援制度 質屋 中小消費者金融 借り換えローン
審査なしでお金を借りたい人	質屋 生命保険の契約者貸付制度 会社 交番 親類や知人
学生 未成年	奨学金制度 学生ローン 消費者金融 ろうきん 会社
無職の人	求職者支援資金融資 質屋 生命保険の契約者貸付

上記の表では、公的支援制度ならば「低金利で借りたい人」や「安全に借りたい人」のどちらにもあるように、融資先や方法が重複して記載されているところもあります。

また、安全に借りたい人の方法も、公的支援制度から会社までいくつも方法があります。それは、どちらにも適しているからです。それぞれの方法や制度を下記にて説明するので、比較しながら検討してみてください。

なお、この記事に記載している金利については、令和5年4月8日現在で確認できている金利で表記しています。

国からお金を借りることができる公的支援制度をまずは知っておく

お金を借りる方法は、対象者を限定しなければたくさんあります。しかし、個人の経済状況により、借りられる先とできない借りられない先があります。

まずは、経済状況が良くない場合はどこからお金を借りるのがいいのかを説明します。生活資金が厳しい人に最適なのは、公的な支援制度を利用することです。中には抵抗のある人もいるかもしれませんが、生活するためにも必要な支援は受けるべきです。

公的支援としての融資制度	金利（年利）	対象者
生活福祉資金貸付制度	無利子～1.5％	低所得者世帯 高齢者世帯 障害者世帯
母子父子寡婦福祉資金貸付制度	無利子～1.0％	ひとり親世帯 父母のいない児童 母子父子福祉団体　など
臨時特例つなぎ資金貸付制度	無利子	離職者で住居がなく公的な融資を受けるまでのつなぎ資金が必要な人
求職者支援資金融資	2.0％	求職者で職業訓練受講給付金を受給しても生活費が足りない人
奨学金制度	無利子～0.905％ ※R5.3月時 貸与終了時期や見直し等で変更あり	学校の入学資金や学費を必要とする学生
教育一般貸付 （国の教育ローン）	2.25％	融資対象の学校の入学資金や学費を必要とする学生の保護者

生活資金から教育資金まで融資タイプの支援は幅広くあり、中には奨学金など広く知られたものもあります。

安全で低金利でお金を借りる方法で知られるのは生活福祉資金貸付制度

低金利でお金を借りる公的支援の方法として最初に出てくるのは、生活福祉資金貸付制度です。新型コロナウイルス感染症が広がった時に様々な支援策がありましたが、この貸付制度がコロナ対応だけのものと勘違いしている人もいるかもしれません。

元々は感染症とは関係なく生活困窮者のための制度なので、融資の支援が必要な人は申請を検討してください。（新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の申請受付は令和4年12月末日で終了しています）

生活福祉資金貸付制度に関しては、生活費を中心に以下の種類に分かれています。

【総合支援資金】

融資の種類	限度額	金利
生活支援費	単身：月15万円以内 二人以上：月20万円以内	無利子（保証人あり） 年1.5％（保証人なし）
住宅入居費	40万円以内	無利子（保証人あり） 年1.5％（保証人なし）
一時生活再建費	60万円以内	無利子（保証人あり） 年1.5％（保証人なし）

【福祉資金】

福祉費	580万円以内 ※用途に応じて上限目安額を設定	無利子（保証人あり） 年1.5％（保証人なし）
緊急小口資金	10万円以内	無利子

【教育支援資金】

教育支援費	高校：月3.5万円以内 高専・短大：月6万円以内 大学：月6.5万円以内 ※必要と認められると記載額の1.5倍まで可	無利子
就学支度費	50万円以内	無利子

【不動産担保型生活資金】

不動産担保型生活資金	土地の評価額の70％程度 月30万円以内	年3.0％または長期プライムレートのいずれか低い利率
要保護世帯向け不動産担保型生活資金	土地及び建物の評価額の70％程度 集合住宅の場合は50％程度 生活扶助額の1.5倍以内	年3.0％または長期プライムレートのいずれか低い利率

普段の生活だけでなく冠婚葬祭、住居に関わること、教育などにも使える融資制度です。例えば一時生活再建費では、公共料金の滞納分の支払いや債務整理に必要な経費についても使途理由の例としてあるため、生活をやり直したい人にも向いた制度です。

この制度の問合先は、基本的に各自治体の社会福協議会になります。市町村での問合先が分からない時は、都道府県でもかまいません。

福祉費、教育支援資金、不動産担保型生活資金の場合の流れとしては下記のようになります。手続きの流れの中では、対応する社会福祉協議会が市町村または都道府県のどちらか変わることもあるかもしれません。

図1

総合支援資金や緊急小口資金は、社会福祉協議会との間に自立支援機関などが入ってきます。わからなければ、社会福祉協議会の方で教えてくれます。

手続きでは、運転免許証などの本人確認書類以外にも住民票の写しや所得を証明する書類も必要になってきます。細かくは融資の種類で変わってくるので、相談時に確認してください。

なお基本的に保証人は必要であるものの、無くてもお金を借りることはできます。

ひとり親世帯ならば母子父子寡婦福祉資金貸付制度の方法もある

母子父子寡婦福祉資金貸付制度は経済的に困っているひとり親世帯に対する融資制度で、融資する種類もいくつかあります。

融資対象者は、基本的に20歳未満の子を扶養している配偶者のいない人、寡婦等となっていることが多いのですが、修学資金や就職支度金などでは児童側が対象者となる場合もあります。

金利については、基本的に保証人が有れば無利子で保証人無しだと年1.0％で、修学に関わる内容に関しては無利子となっていることが多いです。

貸付の種類	限度額
事業開始資金	3,140,000円 （団体：4,710,000円）
事業継続資金	1,570,000円 （団体：1,570,000円）
修学資金	月額51,000円～183,000円 ※高校～大学院など、学校によってかわる
技能習得資金	一般：月額68,000円 特別：一括816,000円 運転免許：460,000円
修業資金	月額：68,000円 特別：460,000円
就職支度資金	一般：100,000円 特別：330,000円
医療介護資金	医療：340,000円 特別：480,000円 介護：500,000円
生活資金	一般：月額105,000円 技能：月額141,000円 ※生計中心者や時期によって金額が変わる
住宅資金	1,500,000円 特別：2,000,000円
転宅資金	260,000円
就学支度資金	64,300～590,000円 ※小学校～大学と学校による
結婚資金	300,000円

問合先は、地方公共団体の福祉担当窓口となります。融資制度なので返済が必要なのは忘れてはいけませんが、一般の教育ローンなどよりも低金利で借りることができます。

臨時特例つなぎ資金貸付制度は住まいのない離職者の支援制度

公的支援でも急ぎで困っている人への支援として臨時特例つなぎ資金貸付制度もあります。これは、収入を得るまでの生活費を貸し付ける離職者の支援制度になります。対象者は、離職の他にも条件があります。

• 離職者を支援する公的な給付や貸付制度（失業給付や住宅手当、就職安定資金融資など）の申請を受理されていて、その給付までの生活に困窮している
• 申請者本人の金融機関の口座を持っている

公的な給付や融資制度の申請が受理されていることを証明する書類の提出が必要ですが、10万円を上限とし、無利子で借りられる融資制度です。ただし、借り入れまで1週間ほどかかるようなので、その点を考慮して検討してください。

お金を借りる先は年齢や職業で変わる？形態から見たお金を借りる方法

公的支援でも、職業の有無や年齢で借りる先が変わります。特に無職の場合や、また2022年から18歳から成年に変わったはいえ今までなら未成年だった人、学生ならばどこからお金を借りるのがおすすめなのかを説明します。

無職でも働く意思があれば支援を受けたりお金を借りることは可能

無職の場合、審査が必要なローンに申し込みすることはまずできません。後で説明する生命保険の契約者貸付や質屋を利用したりすることも可能ですが、契約や担保がない場合は難しいでしょう。そんな時は、公的支援の制度を利用する方法がいいかもしれません。

公的支援の説明はすでに記載しましたが、無職でも働ける場合は、仕事を探すことも一つの方法です。ハローワークでは、仕事を探すだけでなく仕事を得るための教育を受けたり、その間の必要な生活費を得たりすることもできます。

求職者支援制度として、受講期間をはじめとする条件はあるものの以下の内容が受けられます。

• 無料で職業訓練を受講できる
• 月10万円の生活支援給付金を受給できる
• 通所手当（月上限42,500円）や寄宿手当（月10,700円）も支給される

ここでは融資の説明が中心のため求職者支援制度の詳細は割愛しますが、2023年4月から制度がさらに利用しやすくなりました。また、この給付だけでは生活費が足りない場合は、求職者支援資金融資という融資の利用が可能です。

貸付額	10万円（上限）×受講予定訓練月数（最大12） または5万円（上限）×受講予定訓練月数（最大12） ※配偶者などの有無で変わる
金利 （年率）	2.0％
対象者	職業訓練受講手当の支給決定を受けている ハローワークで求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けている ※両方の要件を満たしている人

申請はハローワークで行い、条件を満たしていれば求職者支援資金融資要件確認書が交付されます。職業訓練受講手当の支給が分かる書類とともにハローワークの指定するろうきん（労働金庫）に持参して手続きを行います。融資のためろうきんの審査がありますが、審査に通れば融資してもらえます。

未成年や学生がお金を借りる方法として奨学金以外に学生ローンもある

学生の場合は、奨学金制度を利用する方法があります。一番知られているのが、日本学生支援機構（JASSO）です。ここでは、給付奨学金（返済が不要）タイプと貸与奨学金（返済が必要）のタイプがあります。

細かく言えば、海外留学や入学のための融資もあります。貸与タイプでは無利子と有利子の融資があり、併用も可能となっています。

昨今、奨学金の返済が問題になっていることもあり、安易に申し込みできないということもありますが、現状、学費が必要な場合は、一旦詳細を調べてみることも必要でしょう。

もし親の協力を得ることができれば、教育一般貸付（国の教育ローン）に申し込みしてもらう方法もあります。こちらは、日本政策金融公庫への申し込みになります。

日本学生支援機構の奨学金制度と併用できますが、国の教育ローンは申込者が親になります。家庭の状況に応じた優遇措置があるため、検討する価値はあります。

ちなみに他にも奨学金制度を扱っているところがあります。

• 大学
• 自治体（県・市町村・教育委員会など）
• 病院
• 公益財団法人　など

中には、将来の勤務先の条件として奨学金制度を設けている病院もあります。多くの公益財団法人も取り扱っています。日本学生支援機構のHPで検索することもできるので、最適な借入先を見つけて勉学に励みたいものです。

公的支援ではありませんが、奨学金制度を利用するまでもなくバイトなどで本人に収入がある場合、おすすめの借入先に学生ローンがあります。学生ローンならば、使途目的は自由となっています。

学生ローン	金利（年利）	18・19歳の可否
アミーゴ	14.4～16.8％	不可
イー・キャンパス	14.5～16.5％	不可
カレッヂ	15.0～17.0％	可
マルイ	12.0～17.0％	可（高校生も可／要審査）

学生ローンでは、法律での成人年齢が18歳に引き下げられたこともあり20歳未満でも貸し付けを行う業者も増えました。しかし20未満の場合、バイト先の給料明細など収入があることがわかる書類の提出が必要なことが多いです。

もちろん、まだ20歳以上が対象としているところもあります。いずれにしても振り込みでの融資が多いため、即日融資が可能でも早めに申し込みした方がいいです。

20歳未満でもすでに会社に勤めている場合は、後で説明する従業員貸付制度やろうきんのカードローンがあります。（ただしろうきんは、勤続年数1年以上や前年の年収の条件があるところが多いです）

公的支援の他にも探せば審査なしで即日お金を借りる方法はある

お金を借りる方法として、公的支援が一番金利的にも負担が少なくすみます。しかし、生活に困っていても収入的には問題ないと判断されたり、融資まで時間がかかったり、誰もが上手く利用できるとは限りません。

では、他に全く方法がないかといえば、審査がなくても即日でお金を借りる方法はあります。ただし、担保の用意や契約、口座を必要とするなど条件が出てきます。それでも該当するものがあれば、検討する余地はあります。

担保になる品物が家にあれば質屋ですぐにお金を借りることができる

よく質屋でブランド品を買い取ってもらう話がありますが、実は質屋はブランド品や貴金属を買い取ってもらうだけのところではありません。審査なしで融資してもらうこともできます。

質屋では、品物を担保にお金を融資するので審査がありません。他の点も含めてメリットやデメリットはいくつかあります。

メリット	デメリット
審査なしでお金を借りられる 個人信用情報に影響がない 返済をすれば担保の品物が返ってくる 即日でお金を借りられる 返済できなくても取り立てがない	借りられる金額は担保の品物の査定しだい 返済をしなければ品物は売られてしまう 金利は高め

金利についてですが、品物を預ける期限が3ヶ月ほどとなっていることが多いため、質屋は月利で計算されることが一般的です。ちなみに3ヶ月で返済できないが質流れを防ぎたい時は、利息分を払えば預かり期間の延長ができます。

【質屋の金利の一例（月利）】

借りる金額	A社	B社
10万円未満	店舗で異なる	2.3％
10万円以上30万円未満	1.5％	1.8％
30万円以上100万円未満	1.5％	1.5％
100万円以上	1.25％	1.2％
3000万円以上	0.95％	1.2％

月利だと年利時の利息との差が分かりにくいかもしれませんが、単純に年利＝月利×12で計算すればいいです。月利1.5％ならば、1.5×12＝18％の年利になり、大手消費者金融とほぼ変わらない金利といえます。

借りられる金額については担保になる品物の相場や状態で決まってくるため、少しでも借りる金額を増やしたい場合は、一般的にいわれるブランド品の方が有利です。

【質屋で高値になりやすい品物】

• 宝石などの貴金属
• ブランドのバッグや財布など
• 腕時計
• カメラ
• パソコン　　など

当然、傷があるものよりも使用感がないもの、更に言えば未使用品と品物の状態が良い方が高値がつきます。

基本的に予約は不要で早ければ15分くらいでお金を借りられますが、込み具合や状態によっては融資までに時間がかかる可能性があります。また、運転免許証やパスポートなどの身分証明書が必要です。

図２

品物の大切さも関係してきますが、もし少しでも多い金額が必要な場合は、質入れ（品物を預ける）ではなく、買い取ってもらった方が高値がつきます。店にもよりますが、一般的には２～4割ほど金額が変わります。

生命保険の契約によっては解約せずに契約者貸付で即日借入が可能

お金がどうしても必要だからと、保険の契約を解約して解約金を生活費に充てる人がいます。しかし解約したとたん、なぜか逆に保険が必要になり後悔したというのはよくある話です。可能ならば今一度、解約は待ってください。

実は、生命保険の契約があれば、審査なしでお金を借りることができるかもしれません。生命保険には、契約を解約せずとも解約返礼金のうち一定額までを貸し付けできる制度があります。契約者貸付制度といい、いわゆる解約返戻金を担保にした貸付けになります。

契約者貸付の手続きをインターネットで行うことができれば、その日のうちにお金を借りることができます。ただし、お金を借りる制度のため、利息が付き返済は必要です。他にも下記のような注意点があります。

• 返済ができなければ、保険そのものが失効してしまう
• 利用中に保険金の支払いがあれば、保険金から相殺される
• 解約返戻金満額分は借りられない
• 全ての保険契約についているわけではない

契約者貸付制度は、保険の種類や保険会社により金利や借りられる金額が変わってきますが、返戻金の7割前後の金額が借りられるとされています。もし、契約している保険が活用できるものならば、保険そのものを解約せずに利用することをおすすめします。

ゆうちょ銀行の口座があれば郵便局でお金を借りることができる

知っての通りゆうちょ銀行の場合は、郵便局で手続きを行います。お金を借りたい時は他行と同じようにカードローンがあるのかといえば、ゆうちょ銀行にはカードローン商品は現在ありません。（以前は、他行のローン商品を媒介する形でありました）

では、ゆうちょ銀行でお金が借りられないのかといえば、審査が必要なものと不要なものの2種類あります。

貯金担保自動貸付け	総合口座についている担保定額貯金や担保定期貯金を担保にしてお金を借りる貸付けです。 担保になる定額または定期貯金の90％以内、1口座300万円までを上限として、通常の口座の残高不足を補う形でお金を借りられます。 審査はないものの、利用するには手続きが必要です。
口座貸越サービス	通常貯金の口座で引出しや引き落としで残高不足になる場合、不足分を自動的に融資してもらえるサービスです。 （ただし、貯金担保自動貸付けが可能な場合はそちらが優先される） 利用には、審査に通る必要があります。

口座貸越サービスはインターネットでも申し込みできますが、審査結果が出るまでに10日ほどかかります。（窓口での申し込みは2週間ほど）貯金担保自動貸付けは、即日でお金を借りられます。

審査や担保の有無が違う2つの融資制度ですが、口座を持っている人にはおすすめです。

低金利でお金を借りる方法にJAバンクやろうきんの利用もある

JAやろうきん（労働金庫）は基本的に加入している組合員のための金融機関です。お金を借りる方法としては、審査があるカードローン商品のため全ての人がお金を借りられるわけではありませんが、銀行よりも低金利で借りられるようになっています。

具体的な数字については、JAもろうきんも地域により違いがあります。一例としてあげてみると以下のようになっています。

カードローン	金利	限度額
JA東京中央 （JAカードローン）	4.5～12.0％	500万円
JA兵庫西 （JAカードローン）	8.1％	500万円
中央労働金庫カードローン （マイプラン）	3.875～7.075％（会員組合員） 4.055～7.255％（生協組合員※同一生計家族含） 5.275～8.475％（一般勤労者）	１００万円～500万円 （対象者による）
東海ろうきんカードローン （マイプラン）	3.9％（会員組合員） 4.1％（生協組合員・中小企業サービスセンター等の会員） 4.3％（一般勤労者）	300万円・500万円 （対象者による）

※変動金利

ろうきんは細かく対象者が分かれていますが、この組合員等については以下のような区分があります。（各地域のろうきんにより、表記に違いがあります）

会員組合員	労働金庫に出資している団体（労働組合や公務員の団体など）の組合員
生協組合員 中小企業サービスセンター等の会員	労働金庫に出資している生協の組合員や提携融資制度を締結している中小企業勤労者福祉サービスセンター等の会員
一般勤労者	該当地域に居住または勤めていて、会員組合員、生協組合員以外の人

JAバンクにしてもろうきんにしても地域で金利が違うとはいえ、後で説明する銀行カードローンや消費者金融よりも低金利でお金を借りることができます。

ただし、来店が必要だったり融資まで1週間以上、時間がかかったりします。長いと3週間近い場合もあるため、急ぎでお金を必要とする場合には不向きでしょう。まずは、自身が住んでいる地域の店舗に相談するのが一番です。

会社からお金を借りる方法ならば金融機関の審査は関係ない

会社によっては、福利厚生の一環として従業員貸付制度の形でお金を貸すところもあります。給料の前借りと勘違いする人もいますが、給料の前借りと従業員貸付制度は別のものになります。

この制度は、社員への融資で利益を得ることが目的ではないため、会社により違いはあるものの以下のような特長があります。

• 低金利
• 個人信用情報の影響はない・影響しない
• 審査は社内審査のため金融機関と判断基準が違う
• 勤続年数が長い方が審査に有利
• 勤務態度や社内の評判が審査に影響することがある
• 使途目的によっては利用できない

金融機関を通さないことから個人信用情報は関係なく、一般的に2.0～4.0％程度といわれる低金利で借りられるおすすめの借入方法のひとつです。しかし社内審査のため、勤務状況が影響したり、使途目的が限られていたりします。

また、企業規模により制度を持っていない会社も多いので、必ずしも利用できるとは限りません。小さな会社の場合は、逆に給料の前借りを上司や社長に相談した方がいい場合もあるでしょう。

交番でお金を借りることができるのはトラブルでお金を失くしたとき

財布を落とした、盗まれたなどのトラブルで外出先から帰宅できないような、お金が緊急に必要な場合は、交番や警察署でお金を借りることができます。これを公衆接遇弁償費といいます。

トラブルの相談をした警察官の判断で借りられるお金のため、ローンの審査のようなものはありません。ただし、やむを得ない理由がある場合の方法のため、遊び過ぎて電車代が足りなくなったなどの理由は通じません。

また、お金を借りるためには借用書の変わりに借受願書の記入が必要で、後日、返済をすることも大切です。返済をしない場合は、詐欺罪と判断される可能性もあるため、借りたお金は必ず返してください。

なお、この公衆接遇弁償費は、取り扱っていない都道府県もあります。（扱っている都道府県の方が少ないといえます）

親類や知人から借りられてもお願いするのは最後の手段にする

審査なしでお金を借りる方法の中には、身内や親類、または友人知人から借りるという方法もあります。また、この方法ならば未成年でもできます。

ただしこの方法は、できれば最後の手段にした方がいいです。いきなり最初から身内や友人に頼るのは、あまり賛成できることではありません。

その理由として、一見簡単な方法ですが逆にトラブルになりかねないからです。金銭トラブルは、事件の原因としてよくニュースにもなります。お金が原因で事件を起こしたら、一生を台無しにしてしまう可能性もあるのです。

親であろうともお金を借りる場合は、必ず返す気持ちを忘れずにいることが大切です。できれば借用書を作った方が、言った言わないという問題も起きにくいです。借用書は、金額が大きい時の贈与税の対策にもなります。

身近な人だからこそ大切な人との縁を切られないよう、お金に関してはしっかりとケジメをつけることが大切です。

一時的にお金を借りたい・即日で借りたい時はカードローンがおすすめ

今までは、返済の負担を考慮して公的支援になる融資制度や、なるべく低金利でお金を借りるところ、また審査なしでお金を借りられるところを説明しました。しかし、中にはその日のうちにお金を借りることができない制度もたくさんあります。

では、すぐにでもお金を借りたい人はどこがいいのかといえば、金利は高めで審査はあるものの、やはりカードローンが一番早くお金を借りることができます。

今まで説明した融資制度よりも利息の負担は増えますが、一時的に早くお金を借りるのに最適なカードローンについて説明します。

急ぎでお金を借りるのならば消費者金融カードローンがおすすめ

急ぎの場合はカードローンがおすすめですが、他の方法よりも金利が高めなため、一時的にすぐにお金が必要な時以外は、利用が厳しい人もいるでしょう。

しかし、返済の見込みがあるならば、カードローンを利用するのもひとつの方法です。タイミングにもよりますが、消費者金融ならば申し込みしたその日にお金を借りることが可能です。また、無利息サービス期間を上手く使えば利息はかなり減らせます。

カードローン	金利 （実質年率）	限度額	メリット
ＳＭＢＣモビット	3.0～18.0％	800万円	即日融資が可能 最短30分審査 WEB完結申込可能 カードレスが可能
プロミス	4.5～17.8％	500万円	最短25分融資 WEB完結申込可能 カードレスが可能 30日間無利息サービスあり
アコム	3.0～18.0％	800万円	最短30分融資 WEB完結申込可能 カードレスが可能 30日間無利息サービスあり
アイフル	3.0～18.0％	800万円	最短25分融資 WEB完結申込可能 カードレスが可能 30日間無利息サービスあり
レイクALSA	4.5～18.0％	500万円	最短25分融資 WEB完結申込可能 カードレスが可能 初めての人は無利息期間サービスが選べる

大手消費者金融の中にはメリットにあるように、あくまで最短ですが1時間かからずに融資してもらえるところもあります。急ぎでお金が借りたい人にはおすすめです。

ただし、条件として毎月安定した収入が必要で審査があります。絶対に借りられるとは限りません。上記の言葉に出てきた、個人信用情報（個人の過去のカードの利用履歴など。過去、延滞等の履歴があれば審査に落ちる）が審査に影響します。

特に毎月の返済が滞ることが予想されるほど切羽詰まっている時は、お金を借りる方法としてはおすすめできません。返済のことも考慮して申し込みを検討してください。

借入までの早さよりも低金利がよければ銀行カードローンがおすすめ

よく消費者金融の対比となる銀行カードローンの場合は、即日融資はできませんが、消費者金融よりも金利が低く毎月の返済額も少額からですみます。

カードローン	金利 （年利）	限度額	メリット
みずほ銀行カードローン	2.0～14.0％	800万円	WEB完結申込可能 みずほ銀行住宅ローン利用だと金利優遇措置あり 口座の残高不足時は自動融資ができる
三井住友銀行カードローン	1.5～14.5％	800万円	WEB完結申込可能 銀行口座がなくても利用可能 口座があり残高不足時は自動融資ができる
三菱UFJ銀行カードローン 「バンクイック」	1.8～14.6％	500万円	WEB完結申込可能 銀行口座がなくても利用可能

他にもメリットはたくさんありますが、カードローンという点では消費者金融も銀行も同じでしょう。銀行は、最短で翌営業日の融資となる場合が多いです。

毎月の返済額については少額のことが多いいのですが、その分長く返済が続きます。毎月の負担を含めてどの方法が良いのかを考えてください。

地方銀行やネット銀行も低金利は同じだが大手より柔軟な審査が多い

地方銀行の場合は、大手都市銀行と違い地域密着タイプの銀行となっています。規模の違いから、顧客集客のためにカードローンの審査が大手よりも柔軟なことが多いです。ただし、銀行の口座を持っている、店舗の営業地域に住んでいるなどの条件が必要とされています。

またネット銀行の場合、店舗がなく経費がかからないため金利が低く設定されていることがあります。

金融機関（カードローン）	金利（年利）	限度額
PayPay銀行カードローン	1.59～18.0％	1,000万円
楽天銀行スーパーローン	1.9～14.5％	800万円
横浜銀行カードローン	1.5～14.6％	1,000万円
筑邦銀行カードローン	3.90～13.95％	500万円

一例ですが金利を見ると、上限金利が消費者金融なみに高いところもあれば、大手都市銀行よりも低めに設定されているところと幅広くあります。

さらに低金利でお金を銀行から借りたい場合は、フリーローンや目的別ローンの方がおすすめです。代わりに下記のようなカードローンよりも不便な点もあります。

• 一度借りたら追加借り入れができない（返済のみ）
• 目的に沿った利用を証明するための証書や領収書などが必要なことが多い
• カードローンよりも審査に時間がかかる

同じ銀行内でも様々なローンを扱っています。また銀行により、口座利用に応じて優遇措置が付いているところもあります。銀行を利用する場合でも、それぞれの違いに気をつけてみてください。

信用金庫は銀行と違う金融機関のため審査が柔軟なことが多い

上記でJAやろうきんは金利が低いことは説明しました。信用金庫もまた地域密着タイプの金融機関になり、非営利の組織になります。地域に居住する人や事業所のための金融機関であり、株主優先の銀行とは違います。

	銀行	信用金庫
根拠法	銀行法	信用金庫法
組織	営利法人（株式会社）	非営利法人（協同組織）
特徴など	全国の企業が主な取引先 株主の利益を優先した金融機関	地域の中小企業や個人が主な取引先 地域社会の利益を優先した金融機関

あくまで地域の住民（組合員）のための金融機関のため、地域に違いがあり審査はあるものの、銀行よりも柔軟に対応してもらえたり金利も低めに設定されていたりすることが多いです。

ただし、どの金融機関でも審査は必ずあります。柔軟な対応が望めるとしても、審査が甘いわけではありません。必ずお金が借りられるわけではないことは、頭に入れておいてください。

クレジットカードのキャッシング枠があればすぐお金を借りられる

すでに契約して利用できる状態が条件ですが、即日にお金を借りる方法としてクレジットカードのキャッシング枠があります。

一時的にお金が必要でクレジットカードにキャッシング枠があれば、すぐにでもこのキャッシング枠を使ってお金を借りることができます。ただし、以下の場合はお金を借りることができません。

• 元々クレジットカードにキャッシング機能がついていない
• クレジットカードのキャッシング機能を申し込みしていなかった
• カード総額の限度額いっぱいまでショッピングで使っていた

この中で一番要注意なのは、ショッピングでカードを使い過ぎている時です。キャッシング枠は、ショッピング枠の中に含まれていると考えるとわかりやすいです。カード自体の限度額いっぱいに利用していると、キャッシング枠も利用できなくなります。

図3

ついていれば便利なキャッシング機能ですが、なければお金を借りることはできません。審査はありますが、カード発行後に追加でキャッシング枠をつけることもできます。申込時につけたかどうかわからない時は、一度確認してみてください。

審査に通らない人がお金を借りるなら中小消費者金融やおまとめローン

消費者金融でも銀行でもカードローンでお金を借りる時は、審査があります。しかし、審査は誰もが通るわけではなく、落ちることもあります。審査に落ちれば当然お金は借りられません。

そんな時は、中小消費者金融に申し込みする方法もあります。同じ消費者金融でも中小消費者金融の審査は、大手よりも柔軟に対応してくれる可能性が高いです。ただし、審査が甘いわけではなく、また、審査がないということは絶対にありません。

• セントラル
• ベルーナノーティス
• フタバ
• フクホー　　など

中小消費者金融でも知られているところは多く、一例を上記に記載しました。即日融資に対応していたり無利息期間サービスを設置しているところもあります。

すでに複数社から借り入れしていて新たなカードローンへの申し込みが難しい人は、おまとめローンという方法もあります。多くの消費者金融でおまとめローンのコースを用意しています。おまとめローンとして活用できる銀行カードローンもあります。

注意点としては、おまとめローンを利用すると追加融資ができず返済のみの場合が多いです。しかし、毎月の返済額が減る可能性があり、ここから生活費の負担軽減が期待できます。負担が増える場合もありますが、検討の余地はあるでしょう。

返さないつもりで借りたら詐欺罪になる？借りたなら返済は大切

「借りパク」という言葉があります。これは、借りたものを返さなでパクることを意味し、借りた人が借りたものを私物化したり利益を得たりすることになります。個人間で支払時に小銭がなくて一時的に立て替えたお金が返ってこなかったなど、よくある話として聞きます。これも借りパクになります。

個人間で少額ならば諦める人もいますが、これが高額だったり相手が会社だったりすれば話はそれだけではすまず、訴訟問題にも発展しかねません。裁判沙汰になったり、給料の差し押さえなどの事態になるかもしれません。

返済の目途がないのに嘘をついてカードローンでお金を借りたなど、特に悪質な場合は詐欺罪として罪に問われる場合があります。

（詐欺）
第二百四十六条　人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
２　前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする。

引用元:刑法　第二百四十六条（詐欺）

ただし、個人間だと口約束でやり取りすることが多く言った言わない問答になったり、「返すつもりはあるから、もう少し待って欲しい」などと言われたら嘘を証明することが難しく、詐欺罪を証明することは難しいとされています。

しかし、だからと言って借りパクしてもいいわけではありません。また、犯罪とされなくても民事の裁判に発展する可能性もあります。

お金を借りるという行為は、必ず返済を伴うことは忘れてはいけません。親類や友人から借りた場合、甘えからなかなかすんなり返さないこともありますが、誠意をもって必ず返済をするようにしましょう。

公的機関や金融機関からの場合は、返済が厳しい時は早めに融資先や専門家、相談窓口に相談してください。何もしないのが、後で一番困ることになります。

国からお金を借りることができる公的支援制度をまずは知っておく

経済的に困難な状況にある場合、公的な支援制度を利用することが有効です。ここでは、低所得者や高齢者、障害者世帯向けの様々な融資制度について説明します。

支援制度	金利	対象者
生活福祉資金貸付制度	無利子～1.5%	低所得者世帯、高齢者世帯、障害者世帯
母子父子寡婦福祉資金貸付制度	無利子～1.0%	ひとり親世帯、父母のいない児童

個人の状況に合わせたお金の借り方

お金を借りる方法は多岐にわたりますが、個人の状況によって最適な方法は異なります。以下では、さまざまなシチュエーション別に借入方法を紹介します。

緊急時の一時的な借入先

急な出費や緊急時には、迅速に資金を調達できる方法が求められます。以下にそのような状況に適した借入先を紹介します。

審査に苦労する人のための借入方法

金融機関の審査に通りにくい方でも、借入のチャンスはあります。ここでは、審査が厳しい人でも利用できる借入方法を紹介します。

低金利でお金を借りたい人のためのオプション

低金利でお金を借りたい場合、選択肢は限られますが存在します。以下では、比較的低金利の借入先を紹介します。

お金を借りる際の注意点とアドバイス

お金を借りる際には、返済計画をしっかりと立てることが重要です。また、借り過ぎに注意し、自分の返済能力を超えないようにしましょう。

まとめ

お金を借りる方法は多岐にわたり、個々の状況に応じた最適な選択肢が存在します。公的支援制度や各種金融機関の提供するローンオプションを活用し、賢く借入を行いましょう。

最適なお金を借りる先を見つけるためにも融資先をたくさん知ろう

安心して生活するためにも、すぐにでもお金を借りる先を見つけたいと考える人はたくさんいます。実際に調べてみると、ここでは紹介できなかった方法も含めてお金を借りることができる制度や金融機関、企業はたくさんあります。

しかし、どんなところから借りられるのか、どんな制度があるのかを知らないと、現状に適した融資先を見つけることができないかもしれません。場合によっては、返済に行き詰まったり、逆に生活が厳しくなったりします。

少しでも早く、そして安心してお金を借りる先を見つけるためにも、いろいろな融資先や制度を知って、最適な借入先を見つけてください。